夏休みの終わり、転校の事務手続きをする為に櫻衣学園を訪れた和宏はそこで同じクラスメートとなる<小菅 奈穂>に出会った。
世話好きと言うより、困ってる人を見るとつい面倒をみてしまう彼女の好意により、学校を案内してもらう和宏。
二学期が始まってからも、勉強を教えてもらったり、どこのお店が安くて美味しいかを教えてもらったりと、和宏は色々と奈穂の世話になるのだった。
和宏は始業式の日に、もうひとりの人間と偶然登校中に知り合い、仲良くなることになる。それは真面目な人間が多い和宏のクラスではア
ウトロー的存在の<及川 譲>だった。
彼は奈穂と昔からの知り合いであるらしかったが、優等生の模範である奈穂と及川の組み合わせはミスマッチで、珍しい組み合わせだった。
及川と馬鹿なことを言い合い、一生懸命な奈穂を微笑ましく思いながら、和宏は新しい学校での日々を積み重ねていく。それにしたがい、
奈穂の意外な面を和宏は見ることになる。
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