 |
|
ある日の部室でのこと――。
沙雪「うーんうーん……」
美朱「どうしたの？ 藍川ちゃん？」
沙雪「あっ……じ、実は……」
美朱「なに？ なに？ 恋の悩み？ 実はわたしも恋してる男の子がいるんだよね」
沙雪「ちっ、違いますっ！ 私は、まだそんな……ぁぅ……」
美朱「あっ！ わかった！」
沙雪「え？ まだ何も言ってないのに！ すごいですっ！」
美朱「ふふふっ、当たり前でしょ。じゃぁ、準備しなくちゃね」
沙雪「え？ 何の……」
美朱「もうっ、そんな事わたしに言わせるの？」
沙雪「え？ え？」
美朱「炊飯器の中を真っ赤に染めるのよね」
沙雪「ちちちちっ、ちっ、違います！」
美朱「なんだ、違うの？ ちぇー」
沙雪「ぅぅ、ぐすっ……」
美朱「……はい、ごめんね。私が悪かったよ。それで何で悩んでたの？」
沙雪「……はい。実は……このゲーム欲しいんですけど……」
チラシをちらり。
美朱「わぁ！ これは……。
ＢａｓｅＳｏｎ最新作、都市伝説ファンタジーノベル
『夕緋ノ向コウ側』１０月１日発売！じゃないの」
沙雪「そっ、そんな大声で！ しかもあまりに古典的な……」
美朱「もう、藍川ちゃん。ダメだよ、そんな小さな事気にしちゃ……。わたし達が出てるゲームなんだから
宣伝するのは当たり前じゃない」
沙雪「うぅ……それはそうなんですけど……」
美朱「ほらほら、藍川ちゃんも宣伝しないと！」
沙雪「えっ？ えっ？ え、えと……面白いですから是非是非プレイしてみてくださいっ！
『さゆさゆ』もがんばっていますので！」
美朱「……
…………
………………さゆさゆ？
藍川ちゃん、ゲーム中でそんな呼ばれ方してた？」
沙雪「え？ それは……つい、その、はずみで……」
美朱「へぇーへぇ−へぇー」
沙雪「ほんとギャグが古いと……。しかも３へぇ……しょんぼり」
美朱「藍川ちゃんはほんとに細かいこと気にするんだから……。○んぺーですっ」
沙雪「（ぴきっ）」
美朱「わ！ 藍川ちゃんの眉間にシワが……」
沙雪「（ジロリ）」
美朱「（びくっ）
そっ、それで、えぇと、藍川ちゃんは『夕緋ノ向コウ側』が欲しいのね？」
沙雪「……はい、そうです。で、このソフトって１８禁だからちょっと買うの恥ずかしくって」
美朱「分かる分かる、うんうん。でもね、そんな藍川ちゃんにいい事を教えてあげるね」
沙雪「え？」
美朱「それはね、通信販売だよ！」
沙雪「つっ、通信販売っ！」
美朱「そう！ なんとパソコンから通販ページにアクセスするだけで、簡単に商品が手に入るって
寸法だよっ」
沙雪「すっ、すごいっ！ ハイテクです！」
美朱「そう！ 時代は２１世紀なんだよ！」
沙雪「言ってる事はよく分からないけど、なんだかすごそうです！」
美朱「藍川ちゃんも、人の事言えない位にツッコミのセンスが古いよ……」
沙雪「ごほんごほん……。で、でも通信販売ってやった事ないから怖くって」
美朱「大丈夫だよぅ。通販なんて慣れたら、ちょちょいってやって終わり。お手軽なんだよ？」
沙雪「そうなんですか？」
美朱「うん。詳しくは通販ページを見てみてね。分かりやすく書かれてるから、すぐに分かるんだよ」
沙雪「はいっ！ じゃあ、早速帰って見てみますね！」
美朱「ちょっと待って！」
沙雪「は、はいっ？」
美朱「藍川ちゃんにもう一つ、と〜ってもオイシイ情報を教えてあげるんだよ」
沙雪「え？ なんですか？」
美朱「それはね、『夕緋ノ向コウ側』には通販特典がつくんだよ！」
沙雪「つっ、通販特典っ！」
美朱「そう！ しかもトビキリ豪華な！」
沙雪「はいくぉりてぃっ！」
美朱「藍川ちゃんものってきたね……」
沙雪「はい！ ドキドキしますっ！」
美朱「ふふふっ、じゃぁ極秘情報なんだけど、こっそり教えてあげちゃうんだよ」
沙雪「わぁーーーーーー！（ぱちぱち）」
美朱「まず一点目！
『夕緋ノ向コウ側オリジナルサウンドトラック』」
沙雪「うわわっ！すごいですぅーー！」
美朱「ふふ、全２２曲収録で、ピクチャーレーベル仕様なんだよ！
しかもオープニング曲、エンディング曲のフルコーラスバージョンも
入ってるの！
しかもしかも、この２曲のフルコーラスバージョンはこの特典でしか公開予定無しなんだよ！」
沙雪「わわわっ！ 私、あのＯＰ曲『紅詠 −クレナイウタ−』とても好きなんですっ。だから全部
聞きたいなって思ってたんですよー！」 |
|
 |
|
| 【通販特典その１】 |
『夕緋ノ向コウ側』
オリジナルサウンドトラックＣＤ
|
全２２曲収録！！
オープニング曲、
エンディング曲
のフルコーラスver
ショートver
も入っています！
ＣＤ１枚組
ピクチャーレーベル仕様
※画面は仮デザインのものです。
|
|
|
|
美朱「うふふっ。それじゃあ、なおさら買わないとね！」
沙雪「はい！ じゃあ早速……」
美朱「ちょーっと待ったぁぁ！」
沙雪「はははいっ！」
美朱「人の話は最後まで聞くんだよ。
実はね、まだ特典があるんだよ！」
沙雪「えぇーっ！ まだあるんですかっ！？」
美朱「それは、これよーー！
『夕緋ノ向コウ側２００５年卓上カレンダー』！」
沙雪「カレンダーー！」
美朱「そう、その名も
『君はとてもカレンだー２００５』！」
沙雪「……そのネーミングセンスはどうかと」
美朱「……もう、そこはツッコまないでよ藍川ちゃん。お願いだよ」
沙雪「分かりました。きっといい加減な人が勝手に付けた名前なんですね」
美朱「（ぐさっ）そ、そんな事よりこのカレンダーね、実は……」
沙雪「ごくり……」
美朱「すべて描き下ろしなんだよーーーっ！」
沙雪「ええええぇぇぇぇっ！」
美朱「全７枚！ＣＤケースサイズで卓上カレンダーになるの！
アナタの、向こう一年間をきっと素晴らしいものにするんだよ」
沙雪「これさえ置いておけば……例えば彼女が家に遊びに来た時、自慢になりますね！」
美朱「……それはどうかわからないけど」
沙雪「だって、だって、彼女さんにですね、『これ、なあに？』って聞かれたら、こう言うんですよ」
美朱「ほう？」
沙雪「君はとても可憐だー。
さらりと愛の告白が出来ますよっ！ そのままゴールインですよっ！」
美朱「わぁ、なるほど……。ベッドインでゴールインだね！」
沙雪「やだっ！ もう、お下品です……！」
美朱「言い出したのは藍川ちゃんでしょ！」 |
|
 |
|
| 【通販特典その２】 |
『夕緋ノ向コウ側』
２００５年卓上カレンダー
「君はとてもカレンだー2005」 |
超豪華！！
全て描き下ろし！
ＣＤサイズの卓上カレンダーです。
表紙込みで全７枚、
全て描き下ろしです。
※画面は仮デザインのものです。 |
|
|
|
美朱「こほんっ……とりあえず、あとはその流れに持っていくのをサポートする為（？）に
Ｂ２サイズポスターも付いてるんだよ！」
沙雪「あっ！ まずはポスターを見せて、ＣＤをかけて興味を持たせ、それからカレンダーで愛の告白と
いう訳ですねっ！」
美朱「すばらしいコンボなんだよっ！」
沙雪「ぐらっちぇぐらっちぇですー」 |
|
 |
|
| 【通販特典その３】 |
『夕緋ノ向コウ側』
Ｂ２サイズポスター |
販促用Ｂ２サイズポスターです。
※画面は仮デザインのものです。 |
|
|
|
美朱「でもね、実はちょっとだけ残念なお知らせがあるんだよ」
沙雪「え？ なんですか、なんですか？」
美朱「実はね、今までの通販特典って、
数量限定(※終了しました)
なんだよ！」
沙雪「えぇ！ そんなぁ……」
美朱「でも、大丈夫！ 今ならまだ間に合うと思うよ」
沙雪「あ、そしたらすぐに帰って予約しないといけませんね！」
美朱「そうなんだよ。きっと今から予約したら大丈夫だよ（にやり）」
沙雪「はい！ ありがとうございます！」
美朱「ふふっ、どういたしまして、だよ。
さぁ、これを読んでるアナタも今すぐここ（通販ページへ）をクリックしてね」
沙雪「みんなで一緒に幸せになりましょう！」
美朱「ふふふ。
……ちょろい」
沙雪「え？ 何か言いましたか？」
美朱「あ、何でもないんだよ。こっちの話なんだよ」
沙雪「……？」
美朱「じゃぁ、みんな、またゲーム本編で会えるの楽しみに待ってるよ」
沙雪「わっ、わたしもっ！ 待ってますっ！」
美朱「じゃあね。ばいばい、なんだよ」
沙雪「またです！ ぶんぶん！」
|
|
 |
|
（※注意）このページに登場するキャラクター像は実際のゲームとは若干異なります。
あしからずご了承ください(´∀｀； |
|
|
|
|
