あらすじ

漢王朝の力が弱まり、乱世の兆しの見える大陸。
救いを求めるかのように、人々の間では、ある噂が流れ始めていた。
「星に乗って降臨する天からの御遣いが、乱れた世を鎮める」のだと。


主人公・北郷一刀が目覚めると、そこはまるで時代劇のような城の中。
目の前に現れた女性たちの名は、黄蓋、周瑜、そして孫堅……
なんと一刀は、三国志の世界にタイムスリップしていたのだ。


「天からの御遣い」と祭り上げられ、戦乱の世へと飲み込まれていく一刀。


天下奪取の野望へと狂奔する虎、孫堅。
麒麟児と評される武略の天才、孫策。
孫呉万民の宿願を束ね、未来へと繋ぐ真の王、孫権。


孫呉三代にわたる激戦の歴史が今、幕を開ける――

❖醍醐味❖

其の一孫堅の時代
これまで幾度となく、名前だけは話題に上っていた呉の先主・孫堅が、満を持しての本格登場!
「真恋姫」のストーリー開始時点から遡り、孫堅文台が当主の時代から物語の幕が上がる。
江東の虎と呼ばれた激しい気性で孫呉を率い、大陸の南部から覇道を進む!
其の二新たなる仲間
共に大陸制覇を目指す、新たな武将も続々参戦。
無双の武勇で、深遠なる知謀で、そして可憐さ凛々しさ妖艶さで、恋姫世界をさらに華やかに彩る。

程普と張昭は、黄蓋と並んで古参の宿将。
程普は常に最前線を駆ける猛将、張昭は内政の一切を取り仕切る文官。
彼女らの支えあってこその孫呉であり、孫堅も全幅の信頼を置いている。
其の三革命の幕開け
初対面は一騎打ち!
星に乗って降臨した一刀を奪い合い、孫策と太史慈で一騎打ちとなる。
腕前は互角で、得物を打ち合わせる内に、互いにどこか通じ合うものを感じ始める。
結局決着はつかずに終わるが、二人は後に、今度は本気で命のやりとりをする戦場で再会することになる。
其の四江賊討伐と水軍の増強
「真恋姫」では描かれなかった、甘寧参入の経緯。
孫呉が拠点とする揚州では、錦帆賊という江賊が幅を利かせ、水上の交通がままならぬ状況が続いていた。
この討伐隊長に指名されたのが孫権。実は孫権は幼い頃、錦帆賊の首領である甘寧と交流があったのだ。
孫権の討伐軍と甘寧の賊軍で激しい戦闘となるが、最後は孫権が甘寧の旗艦へと乗り込み、制圧に成功する。
甘寧は孫権の勇猛振りと王者の資質に感服し、旧交を温め直して忠誠を誓う。
其の五因縁絡み合う宿敵
孫呉が拠点とする揚州の隣、荊州の有力者劉表麾下の武将、黄祖。
領土の拡大を狙う孫堅たちの前に何度も立ちはだかり、激戦を繰り広げる。
黄祖は甘寧とその水軍を強く求めていたところをさらわれたという経緯もあり、いくつもの感情のもつれ合う因縁の相手となる。