あらすじ

北郷一刀が目を覚ますと、そこは見知らぬ荒野だった。


途方に暮れていると追い打ちをかけるように、
ガラの悪い賊に絡まれてしまう。
絶体絶命。そこに、三人の少女が助けに入る。


彼女らの名は『劉備』『関羽』『張飛』


一刀がやってきたのは約1800年前、三国志の世界だったのだ。


天の御遣いと呼ばれた一刀は、劉備の理想に共感し、
乱世を治めるべく、共に立ち上がる。


醍醐味

其の一革命最終章
これまで詳細に描かれてこなかった、誰もが知る名場面が次々にお目見え!
桃園の誓い、英雄論、長坂橋仁王立ち――
三国志演義の主役、蜀伝だからこその見せ場を余すところ無く展開。
それを美少女武将たちが、新たな切り口から、恋姫世界をさらに熱く、さらに可憐に演出!
其の二仁君劉備の軌跡
田舎の没落豪族の身から、義勇軍の長となり、やがて大国の王にまで大成する劉備。
しかしどのような立場になっても、人々とのふれあいは忘れない。
どんな立場の相手でも真摯に向き合い、目線を合わせてより良い道を探る。
決して特別に秀でた能力があるわけではないが、朗らかな人柄は、数多の猛将知将をも魅了する。
主人公はそんな劉備を間近で支え、ともに理想の実現を目指し、歩んでいく。
其の三三つ巴の激闘
漢王朝の衰退とともに、乱の拡大する一方の大陸。
群雄割拠の世から頭角を現し、次の時代を担うのは誰になるのか。
既に中原に強固な地盤を築きつつあった曹操は、劉備を呼び出し、今の世の英雄は誰かと問う。
劉備は幾人かの名前を挙げてみせるが、曹操はそれをすべて否定。自分が見る英雄は、大陸に二人だけだという。
「あなたと、私よ」
ここに江東の孫家を加えた、大陸全土を巻き込む“三国志”の幕が上がる。
其の四苦難の道行き
大陸制覇への道を進み始めた曹操は、涼州馬家や河北の袁紹らを飲み込み、その勢いで劉備にも迫る。
武力で全てを押さえ込むというやり方に賛同出来ない劉備は、降伏をよしとせず、逃亡を選択する。
非情な追撃をかける曹操。
生きるため、理想とする世を実現するため、諦めない劉備は必死で藻掻き続ける。
日常の麗らかさと戦争の過酷さ、双方が激しく交錯する乱世の物語。
其の五仲間たちとの絆
劉備と主人公のもとに集った仲間たちは、皆地よりも固い絆で結束している。
皆がひとつの目的のために命を張り、その時その時で出せる全力で戦い抜く。
蜀伝・劉旗の大望は劉備の物語。
ただそれも、脇を固め、支える数多くの仲間たちの姿があってこそ。
劉備は、
結局自分も戦いを広げているだけなのではないか、
との葛藤を抱えつつも、
ついに 決意 する。

やはり、
曹操に対抗するには、
自分もしっかりと踏ん張れる足場―― 自分の国 が必要だ。